ネットフリックスやApple Musicのように、近年多くのサービスがサブスクリプション(サブスク)型と呼ばれる料金形態で利用されています。サブスクとは、”料金を支払えば、一定の期間製品やサービスを利用できる”形式のビジネスモデルで、いわゆる「定期購読」を指します。一番日本人に馴染みの深いものだと、”新聞”があてはまります。
ホームページ制作においても、初期費用を抑えることが出来る点でサブスク型のホームページ運用会社が増えてきています。
この記事では、ホームページをサブスクで制作するメリット・デメリットを紹介いたします。
サブスク型ホームページと一括支払型ホームページ
「サブスク型」ホームページのメリット・デメリットを説明する前に、ホームページ制作の支払い形式をご説明します。ホームページ制作を制作会社に依頼をする場合、大きく分けて「サブスク型」と「一括支払型」の2種類の支払い形式があります。
「サブスク型」は冒頭に説明した通り、料金を支払うことで一定期間ホームページを利用する形式です。
一方「一括支払型」は、一度料金を支払えば期間を限定せずにずっとホームページが利用ができる形式です。
支払い形式としては、「サブスク型」が少しずつ人気になってきているものの、「一括支払型」を採用している制作会社の方が多いです。
▼「一括支払型」の料金相場はこちらの記事にまとめています!
「サブスク型」のメリット・デメリットは、この「一括支払型」と比較することでより分かりやすくなります。
| サブスク型 | 一括支払型 |
費用 | 月額費と初期費用の支払いで依頼できるので、ホームページにかける初期投資が少なく済む | ホームページの機能やページ数にもよるが、少なくとも数十万の支払いが必要で、ホームページにかける初期投資が大きくなる |
所有権 | 制作会社にあるため、解約を行うとホームページ自体が使えなくなる | 所有権があるため、半永久的に使用することが可能 |
運用 | 保守管理や内容の修正も月額費に含んでいるため、追加の料金が発生しない | 保守管理や内容の修正を自分たちで行う必要があり、依頼する場合は別途費用が必要 |
デザイン | 月額費の中で、トレンドに合わせてデザイン修正が可能 | 一度完成してしまうと、変更することが厳しい |
運用費用 | 修正が発生しない場合も、運用費用料金が発生する | サーバー代やドメイン費用を払い続ける必要がある(月数千円) |
ホームページを閉鎖する場合 | 解約をすれば、以降の費用がかからないため必要な期間のみの費用で済む | 運用期間次第では、初期投資に見合った効果を出せない可能性有 |
機能 | 機能によっては実装できない機能もあり | 費用はかかるが、基本的にどんな機能であっても実装可能 |
制作のハードル | 低い | 高い |
サブスク型ホームページのメリット・デメリット
「サブスク型」と「一括支払型」の比較から、「サブスク型」のメリット・デメリットを考えると以下になります。
メリット | ・初期投資が少なく済む ・運用を自分たちで行う必要がない ・いつでも解約可能 |
デメリット | ・解約するとホームページが使えない ・修正が発生しない場合も月額費は変わらない ・長期的に見ると一括支払型より割高になる可能性有 |
メリット①「初期投資が少なく済む」
ホームページの制作費は「一括支払型」だと少なくとも数十万円はかかってしまい、機能やデザインによっては数百万円になる可能性もあります。本当に安く作りたい場合は、フリーランスの方に依頼をすれば格安で作ってくれることもありますが、それでも10万円程度はかかります。
「サブスク型」の最大の利点は、初期費用を抑えることが出来る点です。ホームページ制作費も月額費に含まれていることが多いので、1~2万円前後でホームページを始めることが可能です。
初期費用をかけずにホームページを作れるので、中小企業を始めベンチャー企業や小規模のビジネスを行っている事業者には、「サブスク型」が圧倒的におすすめです。
メリット②「運用を自分たちで行う必要がない」
ホームページを上手く使い続ける(集客につなげる)には、定期的な更新が必須となります。
常に最新の状態が載っているホームページは、訪問者に安心感を与え問い合わせに繋がりやすいです。
ただ、自分たちで更新を行う作業は面倒なことも多く、触ってはいけない場所を触ってしまい、ホームページのデザイン性が崩れる危険性もあります。
「サブスク型」だと保守運用もセットになっているため、制作会社に丸投げをすることが可能なので、集客につながるホームページを作りやすいです。
メリット③「いつでも解約可能」
「サブスク型」の料金形態では、最低利用期間などの条件はありますが基本的に解約後に費用が発生することはありません。
使った期間のみの費用が発生する形なので、例えば短期間でサービスの撤退を決めたとしてもホームページにかかった費用は最低限に抑えることが可能です。
また、あまりおすすめはしませんが別の「サブスク型」の制作会社に乗り換えをすることが可能という利点もあります。おすすめしない点としては、ドメインを持ち出せない可能性があるためです。
基本的に、Googleの検索順位はドメインに紐付くものであり、制作会社を変えることによって新たなドメインを取る場合はドメインを1から育てる必要があります。「サブスク型」の制作会社を選ぶ際は、ドメインを持ち出せるか、自分の持っているドメインを付けることは可能かを確認しましょう!
デメリット①「解約するとホームページが使えない」
「サブスク型」の場合、解約と同時にホームページが削除される可能性が高いです。
ホームページの管理権限が移行できる場合もありますが、大きな費用がかかってしまう可能性も高いです。
特に気をつけたい部分は、メリット③でもお伝えしたドメインの部分です。
ドメインを移行出来ない場合は、新しくホームページを作る際に1からドメインを育てる必要があるので、事前に解約後の流れを確認することがおすすめです。
デメリット②「修正が発生しない場合も月額費は変わらない」
保守運用費として月額費がかかるため、修正を行わなくても月額費がかかります。
全く修正や変更を行わない場合であっても、月額費用が安くなることはないためプランによっては割高になってしまう可能性があります。
「サブスク型」が安いとはいえ、月額費用に含まれるサービス内容が自社の運用形式にあっているか確認することが必要です。
デメリット③「長期的に見ると一括支払型より割高になる可能性有」
「サブスク型」が初期費用がかからずにホームページの制作がで可能とメリットでお伝えしましたが、月の運用費用でみると、「一括支払型」より高くなります。
長期的な運用を考えるのであれば、「一括支払型」で制作した方がトータルで安くなる場合もあります。
ただし、長期的に同じサイトを使い続けるというのはデザイン的におすすめはしません。恐らく皆さんも「このホームページ古いな」と思った経験があるかと思います。数年運用をすれば、ホームページのデザインが古くなるのは仕方のないことですので、ホームページを定期的にリニューアルすることが必要です。
こんな方に「サブスク型」は向いている!
今回は、ホームページを制作するに当たり、「サブスク型」と「一括支払型」を比較して、それぞれの特徴及びメリット・デメリットについて紹介しました。
ホームページを制作する目的は人によって異なるため、「サブスク型」と「一括支払型」のどちらが良いということはありません。
ただ、「初期投資を抑えたい」「ネットがよく分からない」「事業に専念したいのでホームページに時間を割けない」といった方々には「サブスク型」のホームページ制作をおすすめします!
このブログを運営する株式会社プロパゲートでは、サブスク型ホームページ制作に関する無料相談も受け付けております。
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